「AIって、結局チャットでしょ?」
クライアントと話していて、よく言われる言葉だ。ChatGPTやClaudeのことを「賢い検索エンジン」くらいに思っている人はまだ多い。質問すると答えが返ってくる、便利な相談相手。それ自体は間違っていないけど、2026年のAIはもうそこにはいない。
今の自分の仕事では、Claudeを3つの形で使い分けている。「相談する」「作らせる」「作業させる」の3つ。この記事では、それぞれで何が変わるのかを、実際の仕事の流れを見せながら書く。
「相談する」— ブラウザのClaude
一番シンプルな使い方。ブラウザでclaude.aiを開いて、テキストでやり取りする。
自分の場合、主に使うのは「プロンプト作成」と「構成の相談」。例えば、クライアントのサイトを改善したい時、いきなりコードを書き始めるのではなく、まずClaudeに「こういう改善をしたい。実行用のプロンプトを作って」と相談する。
Claudeは賢い。でも、自分でファイルを開いたりコードを書き換えたりはできない。あくまで「言葉で答える」だけ。だから、ここで作ったプロンプトを次のツールに渡す。
「作らせる」— Claude Code
ターミナル(黒い画面)で動くAIツール。ブラウザのClaudeとの最大の違いは、自分でコードを読み、書き換え、テストし、デプロイまでできること。
最近やった実例がわかりやすい。自社サイトのコードレビューをClaude Codeに頼んだ。「セキュリティ・パフォーマンス・SEOの3観点で分析して」と指示すると、3つのサブエージェント(専門家のようなもの)が同時に走り、19個の問題を検出。そのまま全項目を修正して、本番環境へのデプロイまで完了した。
結果、画像サイズは74%削減。HTMLファイルは1,280行から417行に。セキュリティヘッダーはゼロから6個に。見た目は何も変わらないが、裏側の品質が別物になった。
この作業を人間のエンジニアに頼んだら、見積もりと作業で数日、費用は数万円〜十数万円。それが、プロンプトを貼って数分で完了する。
「作業させる」— Cowork
Claude Codeが「エンジニアの仕事」を代行するなら、Coworkは「事務仕事」を代行する。デスクトップアプリとして動き、PC上のファイルを直接触れる。ターミナルは使わないから、プログラミングの知識がなくても使える。
自分が実際に使っているのは、競合調査。クライアントの競合アカウントをリストアップして、投稿頻度・フォロワー数・ハッシュタグの傾向をExcelにまとめる作業。以前は手作業で半日かかっていたものが、Coworkに指示を出して待つだけで完了する。
他にも、Notion上のタスク管理、Googleカレンダーとの連携、ファイル整理など、「毎回やるけど面倒な作業」をまとめて任せられる。
3つは「チーム」として機能する
重要なのは、この3つが競合ではなく補完関係にあること。
Claudeで戦略を考え、Claude Codeで実装し、Coworkで日常業務を回す。自分1人のフリーランスだけど、AIを使い分けることで、実質的に「相談役・エンジニア・アシスタント」の3人チーム体制で仕事ができている。
「AIって、結局チャットでしょ?」——冒頭の質問に戻ると、答えはこうだ。チャットは入り口にすぎない。その先に「自分で手を動かすAI」がいる。そこまで使って初めて、業務が変わる。
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